前回に引き続き、イギリス留学をご検討中の方に向けた最後のコラム「イギリス留学の費用」についてです
イギリス留学は高いイメージがあると思うので、今回の費用を見ると意外と高くないかも!と言う結果です。渡航前と渡航後にかかる費用をご紹介致しますが、人それぞれ生活の仕方が異なります。紹介した金額より低くなる事も、高く事もあります。留学生に聞いた金額も考慮しているので、大幅な金額の差異はないと思いますが、参考程度にしてください。
今回の内容も驚く程長いので、「金額だけ知りたい!」という方も居ると思います。初めに金額は下記の通りです。
語学留学の場合
留学費用は全ての費用(学費、滞在費、航空券、医療保険、滞在費等)が含まれた金額ですが、語学学校により費用は異なります。
YMSの場合
YMSで渡航される方も初めの数カ月は、生活の基盤を整えるため、コミュニティー作り、英語勉強のために語学学校に通われ方が多いです。そのため、通学期間別に算出しています。
語学学校の通学期間 | 2年間の収入金額 | 2年間の支出金額 | 差額 |
4週間 | 825万円 | 746万円 | +79万円 |
8週間 | 825万円 | 759万円 | +66万円 |
12週間 | 825万円 | 770万円 | +55万円 |
イギリスのYMSで渡航される場合は、完全にプラスになります。イギリスでフルタイムで働く場合は、最低時給は年齢により異なりますが20歳以上の方は£11.22(¥2,244)です。フルタイム(週40時間労働)の場合は、最低月収が£1795.2(約36万円)です。イギリスで生活して思うのが、イギリスでフルタイムで働き、一般的な生活をしていれば、生活苦になる事はないとみています。留学生の話を聞いても、物価が高いと感じる方は居ないです。
語学留学の場合
前回のコラムでも案内しましたが、イギリスの語学留学の学生のビザはアルバイトが出来ません。その為、ビザが不要な6カ月未満の語学留学が多いです。
今回は、2週間、4週間(1カ月)、8週間(2カ月)、12週間(3か月)、25週間(半年)で算出します。イギリスの語学留学で最も人気な期間は1カ月未満の短期留学です。3カ月未満の留学の場合は、全期間滞在先を予約している前提としています。6カ月の留学の場合は、ホームステイ(4週間)+シェアハウス(5カ月)で計算しています。
渡航前費用
語学学校費用については、直近発行した実際の請求書をベースに算出していますが、ロンドン、地方都市で費用は異なります。また、この金額より安くなることも高くなることもあるので、予めご了承下さい。
弊社にお支払い頂くのは語学学校の費用のみです。
航空券は自己手配がお値打ちなので、航空券の探し方のみお伝えしております。
3カ月未満の語学留学は、クレジットカードの海外旅行保険を利用される方が多いです。
90日以上留学される方は、海外旅行保険はお値打ちな保険をご紹介致します。
渡航後費用
2週間 | 4週間 | 8週間 | 12週間 | 25週間 | |
SIMカード | £15 | £15 | £30 | £45 | £75 |
食費 | £25 | £50 | £100 | £150 | £850 |
消耗品 | £25 | £25 | £50 | £75 | £150 |
交通費 | £50 | £100 | £200 | £300 | £600 |
お小遣い | £300 | £450 | £900 | £1,350 | £1,800 |
シェアハウス | ——- | ——- | ——- | ——- | £3,500 |
合計金額 | £415 | £640 | £1,280 | £1,920 | £6,975 |
円換算時 | 8万円 | 13万円 | 26万円 | 38万円 | 140万円 |
12週間以内の食費は主にお弁当(サンドイッチ等)の費用です。
12週間以内の短期留学は全期間ホームステイまたは学生寮の為、シェアハウス費用はかかりません。
語学留学の合計費用
YMSの場合
YMSのお問い合わせの際に、語学学校の通学を聞かれます。語学の習得は驚くほど時間がかかるので、短期間で飛躍的にレベルが上がるのは考えにくいです。しかし、2週間でも語学学校に通う事で、英語を聞く事と話す事に抵抗はなくなります。渡航者がどこまで英語力を求めるかによりますが、英語に慣れる事やコミュニティー作りの為に行かれる方は4週間未満が多いです。しっかりと勉強される事を希望される方は12週間通われる方が多いです。
渡航前の費用
語学学校費用については、直近発行した実際の請求書をベースに算出していますが、ロンドン、地方都市で費用は異なります。また、この金額より安くなることも高くなることもあるので、予めご了承下さい。滞在期間は、通学期間に関わらず4週間で算出しています。
ポンド | 円換算 | |
学校の通学期間が4週間+滞在費 | £2,094 | 42万円 |
学校の通学期間が8週間+滞在費 | £2,745 | 55万円 |
学校の通学期間が12週間+滞在費 | £3,325 | 67万円 |
YMSビザ申請費用 | £298 | 6万円 |
ビザ申請時の医療保険 | £1,552 | 31万円 |
ビザ申請時の資金証明費用 | £2,530 | 51万円 |
片道航空券 | —– | 7万円 |
渡航準備費用 | —– | 7万円 |
弊社にお支払い頂くのは語学学校の費用のみです。
航空券は自己手配がお値打ちなので、航空券の探し方のみお伝えしております。
ビザ申請費用や医療保険は実費ご自身でお支払いください。
ビザ申請時の資金証明費用はイギリスに持って行く金額です。イギリス入国後に自由に使えます。
渡航後の費用
1カ月 | 2年間 | 円換算 | |
家賃 | £700 | £16,800 | 336万円 |
通信費 | £15 | £360 | 7万円 |
食品 | £200 | £4,800 | 96万円 |
消耗品 | £40 | £960 | 19万円 |
交通費 | £100 | £2,400 | 48万円 |
お小遣い | £300 | £7,200 | 144万円 |
合計 | £1,355 | £32,520 | 650万円 |
アルバイト | £1,795 | £41,285 | 830万円 |
YMSで渡航される場合は、語学学校に12週間通学されても最終的にはプラスになる方が多いです。
ロンドンと地方都市では、生活費が異なります。地方都市の場合は年間50万円前後は費用を抑えられることが多いです。
為替レートについて
2024年に入ってから為替レートがかなり変動しています。
為替レートが、£1=¥190と£1=¥200ではお支払い金額が異なります。
留学する際にはご請求書やお見積書の為替レートを確認する事を強くオススメしています。この為替レートは、現地法人と日本法人でレートが異なる事が多いです。
£2,000の請求の場合
£1=¥190→38万円のご請求
£1=¥200→40万円のご請求
現地留学エージェントの場合
弊社を含む、イギリス法人の留学エージェントは、ご請求する際はポンドにてご請求しています。弊社が為替レートを決める事はなく、銀行の為替レートでお支払い頂いています。
極端な話、日本円が高騰しようが暴落しようが、ポンド建てで請求しているので弊社の請求金額が変わる事はありません。また、請求金額が変わらないので、語学学校のお支払いは渡航日の5週間前までにお支払い頂ければいつお支払い頂いても構いません。
語学学校のお申込する際に学校にデポジット(頭金)をお支払いする必要があるので、一律£300(6万円)のお支払いは必要ですが、残金のお支払いはギリギリにお支払いされる事がほとんどです。仮にキャンセルが発生した場合は、デポジットの£300は返金が出来ませんが別途キャンセル料を請求することもないです。
デポジットは学校の登録料、ホームステイの手配料等に対するお支払いのため、キャンセルが発生した場合は学校が返金することは原則ありません。
日本の留学エージェントの場合
日本の留学エージェントの場合は、請求書の発行日の日付の時のレートを円換算し、円でご請求するのが一般的です。この時のレートは、「独自の為替レート」「TTS為替レート」「リスク費用の〇%上乗せ」等になっている事が多いです。
一般的な感覚だと、「TTS為替レート」であれば銀行のレートなので良心的な会社だなと思います。独自の為替レートは、「弊社は£1=¥210」と言えばそれがその会社のレートになるので、確認した方が良いと思いますが、TTSレートと自社レートの差額が5円以上あると首を傾げたくなります。この差額は、留学エージェントの利益になるので、サポート費用が無料と書いていても見えない所でお金が発生しています。
また、留学エージェントにより異なりますが、多くの留学エージェントが渡航日の60日前からキャンセル料が発生することが多いので、キャンセルポリシー及びキャンセル料金については確認するようにしましょう。
さいごに
以上が、イギリス留学の費用感です。
アメリカ留学の方が圧倒的に金額が高いので、思っているよりも安いと感じる方が多いと思います。2~3週間の短期留学の場合は、学校や都市によっては、お隣の国アイルランドよりお値打ちになる事もあります。
ポンドでお給料を貰い、ポンドで生活するのであればイギリスが高いと感じる事はありません。これを日本円に換算すると高いと思いますが、イギリスの最低賃金と物価を考えると打倒な金額です。正社員で働いているのに生活が苦しくなると言う事は基本的にはあり得ないです。
イギリスの仕事探しは比較的簡単で、日本語を使う仕事もあるので、他国のワーホリと比べても仕事は見つかりやすいのが現状です。英語環境でお仕事を希望される場合は、ビジネスレベルの英語力が必要になります。いずれにせよ、渡航前には英語学習をおこなってから渡航される事をオススメしています。