イギリス留学の失敗とは?

本日は、語学留学、YMSの失敗についてです。

イギリスだけでなく、他国の語学留学やワーホリでも起きる可能性がある失敗についてです。失敗に繋がってしまう事は、大きく分けて二つです。

・英語が話せるようにならない
・思っていたのと違った

勘違いして欲しくないのですが、私自身は留学はした方が良いと思っています。
事前に下記の事を知っているのと知っていないのでは、大きく違うと感じるので、失敗例を挙げています。
留学自体を否定しているわけではありません。

目次

英語が話せるようにならない

一番多い声がこちらです。
語学学校の通学期間が多い、1カ月、3カ月、半年別にご紹介します。

1年間滞在しているだけで、英語が話せるようになれば、世の中の全員がペラペラになるので、滞在するだけで話せることはないです。カメラアイのように特殊能力があれば話が異なります。また、語学の取得に長けている方もいるので、習得が早い方が居るのも事実です。

よく聞かれるYoutube等で紹介されている物については、相当勉強しているか、習得が早いかのどちらかで、私の感覚だと留学しなくても話せていた可能性が高いです。

このコラムでは、日本人の多い英語レベル「ケンブリッジのA2レベル」でご案内しています。
ケンブリッジA2レベルは、分かりやすく言うと「中学英語または高校英語レベル」です。

1カ月の短期留学

1カ月の短期留学で渡英される方は、したこと、行きたい事リストがたくさんあります。
午前中は、語学学校に通われるますし、午後は学校のアクティビティに参加しますが、リストを優先させる傾向があるので、気づいたら語学留学が終わっています。

英語を聞く事に慣れ、話すことには抵抗がなくなるが、レベルは上がらない

3カ月の短期留学

3カ月の短期留学で渡英さる方は、イギリスでの生活を実感できます。
学校のテキストは一通り終わるので、自習をきちんとされていたり、英語を積極的に話す努力をされた方は語学の習得を実感さる方が居ます。

しかし、語学学校でしか勉強をしていなかったり、1人での行動が多い方や日本人と一緒に居る事が多い場合は、実感できない可能性が高いです。
それでも、簡単な日常会話程度であれば英語で会話する事が出来ます。

簡単な英会話なら出来るが、話についていけない事も多いです。

6カ月の中長期留学

6ヵ月の中長期留学で渡英される方は、イギリスの生活に慣れる事が出来ます。
イギリスの語学学校で6カ月間通う方は少ないので、学校のスタッフとも仲良くなり、ローカルを楽しむ方も居ます。自習を行わなくても、語学学校に通い、きちんと授業を受けていれば、ケンブリッジレベルで1レベル上がる可能性が高い通学期間です。同じ英語レベルの非ネイティブとの会話では、比較的スムーズに話すことが出来ます。

1レベルアップする可能性が高く、比較的スムーズに会話が出来るが、ネイティブとの会話は困難

思っていたのと違った

過去の留学生の声だと、下記内容が最も多い「思っていたのと違う」点です。

・ホームステイが想像していたのと違った
・学校が想像していたのと違った
・たくさんの友達が出来る
・テレビに出てくるような家に住める
・毎日家と仕事(学校)の往復になっている
・毎日キラキラした生活が出来る・素敵なお家や街に住める

ホームステイが想像していたのと違った

皆さんが想像しているホームステイはどういうイメージですか?
毎日手作りの食事が出て、Welcomeでたくさん話しかけてくれる。と思っている方も居れば、覚悟を持って渡航される方も居ます

イギリスでホームステイをする場合、イギリス人家庭に参加すると思われている方が多いですが、実際は異なります。イギリス人家庭の場合もあればインド系や中国系等の○○系イギリス人の家庭に行かれる方も居ますが、ホームステイ先は英語が話せる家庭です。

イギリスではホームステイがビジネスとして成り立っているので、ビジネスライクな家庭が多い傾向にあります。凄くフレンドリーで和気藹々としたホストファミリーは少数です。

では、「イギリスのホストファミリーは冷たいですか?」と聞かれると、別に冷たいと感じる事はないと思います。困っていたら助けてくれるし会話もしますが、「友達みたいに仲良くなりますか?」と聞かれたら少し違うかもしれません。どちらかと言うと、「ビジネスライク」な感じです。

あくまで傾向であって、もちろん凄く仲良くなることもあるし、ホストファミリーが終わった後も遊びに行く方もいますが、どちらかというと少数派です。

次にホストファミリーの食事についても不満を言われる方が多く、冷凍食品だったり野菜が出てこなかったりします。私の感覚だと、皆さんが思っている「野菜」は、生野菜のサラダの事や緑の野菜を指しているのかなと感じていますが、イギリスで毎日出てくる家庭は少ないです。

イギリスでシェアハウスに住んでいる時、フラットメイトはイギリス人3人でしたが、私が作る食事についてよく質問をしてきました。以前、一人の女性に「イギリス料理は食べないの?Fish and Chips とか?」っ「私の胃は日本仕様なので毎日ヘビーな食事は食べれないよ。」って答えましたが、何言ってんの?て顔をしていました

彼女達が何を食べていたかと言うと、フィッシュ&チップス、ピザ、オニオンリング、ポテトワッフル、パスタ、チリソースを使ったご飯、ひき肉やチキンを使った料理、オーブンに入れて済む食事が多かった気がします。私も毎日見ていたわけではないですが、99%と言って良いほど、オーブンの中にポテトか揚げ物が入っていました。

これが、ホームステイでのギャップ「ホストファミリーとの関係制」と「ホストファミリーとの食事」です。

学校が想像していたのと違った

イギリスの語学学校は、入学前に英語のレベル分けてテストを行う事が多いです。
学校により異なりますが、レベル分けは5段階~9段階に分けられていることが多く、授業は全て英語で行われます。

日本のように席に座って授業を聞くと言うよりは、席に座って授業に参加するイメージです。ある程度同じレベルの学生さんと同じクラスになるので、大きな英語力の差は基本的にはありません。新しく入ってきたばかりの生徒さんや発言回数が少ない生徒さんに積極的に発言を増やしてくれる先生も居ます。

しかし、日本人は他の国の方と比べると発言するのが苦手な方が多く、日本人の感覚だと会話を遮る勢いで話さないと発言回数がなく終わってしまう方も居ます。授業に参加し続けると、ある程度英語を話すことに抵抗はなくなりますし、3カ月もすると英語に慣れてきますが、語学学校に通うだけで英語話せるようになる事はないと思って頂いた方が無難です。また、授業の中では中学校や高校で習ったような英語を勉強することもあります。そのため、思っていたのと違うと思われる方もいます。

たくさん友達ができる

皆さんの友達の定義はなんですか?例えば、
インスタやTik Tokをお互いフォローしていたら友達ですか?
道端ですれ違い、少し会話する人は友達ですか?
一緒にパブやカフェ等に行ったり、一緒に買い物する人は友達ですか?
フラットメイトと一緒に食事をする場合は友達ですか?
クラスメイトと休憩時間にお話しする中だと友達ですか?
旅行を一緒にするのが友達ですか?
職場の人と遊びに行かないけど、仲良く働いたら友達ですか?

友達の定義は人によって違うかもしれませんが、私の感覚や留学生のお話を聞いていて、私が感じる友達は、予定を合わせて何かしらの行動を一緒にする方を友達と呼んでいる人が多いかなと思っています。

語学学校に行くとたくさんの人と知り合います。学校で行われているアクティビティに参加すると友達も作りやすい雰囲気にありますが、積極的に自分から話しかけないといけないですし、そこに居るだけでは友達は作りにくいです。相手の事を知ろうとする必要があります。

人により異なると思いますが、私はどちらかというと友達作りには消極的ですが、フットワークは軽いです。自分から誘う事はあまりないですが、誘われたら断る事は基本しないです。飲みに行こうと言われたら、急だったとしても予定がなければ行くことが多いです。「今日は疲れたから家に居たい」みたいな事はあまりないかもしれません(笑)

国が違うと文化も違えば習慣も違う事がありますが、根底にある常識や人間関係については世界共通だと思っています。例えば、健康的な食事をした方がいいと言うのは当たり前ですが、何が健康的なのかは国により異なります。

人間関係も同じで、相手に失礼な態度を取ってはいけないというのは当たり前ですが、失礼な態度は国によって異なる場合があります。

学生の時より社会人になってからの方が新しい友達を作るのは難しいなと私は感じる事が多いですが、語学学校は「英語が話せるようになりたい」という共通の目的があるので、友達が出来やすい環境にあります。机の上で勉強しているよりも、英語で話していた方が語学力は伸びたりします。

キラキラした生活が出来る

テレビに出てくるような家に住める素敵な街に住める

皆さんが思っている留学のイメージや海外生活のイメージはキラキラしていると思います。
「海外で生活出来て羨ましい」とも「憧れます」とも言われるし、私のこの日常もキラキラして充実した日々を過ごしていると思っている方が多いことを願っていますが、現実はそうでもないです(笑)家とジムとパブの往復でしかないです。

例えば、インスタでも色々な地域や観光地を紹介していますが、毎日行ってないですし、むしろ行っている日の方が少ないです。事前に決めた日にまとめていって、皆さんが興味あるであろう観光名所を調べ、その街の雰囲気や治安等を確認しに行っています。もはや、家を買う人みたいに、住みやすいのかどうか、交通手段、警察の有無、病院の有無、物件の空き状況や仕事が見つかりやすいか、アジアンショップがあるか等を調査していると言った方が正しいです。

「留学生活」とインスタで調べると、とても可愛らしい写真がたくさんあって、「ばえ~」がたくさんありますが、毎日アフタヌーンティーしていたら破産します。一般的に毎日カフェに行くのは金額的に非現実的です。

確かに外に出たら教会が見れるし、大聖堂が見えるかもしれません。ロンドンに住んでいたら、ビックベンを毎日見る人がいるかもしれません。でも残念ながら、海外生活が3カ月程すると慣れてしまいます。私がプライベートでロンドンに行くことがあっても、ビッグベンに行くことはないですし、写真を撮ることもないです。「仕事で写真が必要なら撮りに行く」というのが現実です。

「英語のレシートが素敵」と思っていたのに、今となっては家計簿の為に貰うようになっています。
自宅から聞こえる「教会の鐘の音が素敵」と思っていたのに、朝起こされるとイラっとします。
ホームステイのキッチンがオシャレでかっこいいと思っていたけど、慣れると当たり前になります。

留学当初は、観光気分があるので凄く楽しいですが、いつか必ず日常になります。
例えば、日本に住んでいるときに「お風呂に入りたい」と日常的に思うことはなかったですが、今はお風呂の為だけに少し高いホテルを予約します。

日本に居る時は、温泉旅行は年に数回しか行ってませんでしたが、今は1回の帰国に数か所行っています。普段簡単に手に入るものはどうしても有難みがなくなってしまいます。

確かにキラキラした生活は初めの3カ月程度しかないかもしれませんが、私は毎日楽しくのんびりと過ごしていて、私の幸福度は日本に住んでいた時より今の方が高いと断言出来ます。現在イギリスに滞在している方に聞いても、「確かにロンドンには慣れたけど、憧れの場所に住めて嬉しい」や「日本に居る時より楽に過ごせる」「大変だけど毎日が楽しい」「初めは辛かったけど、最近やっと色々と割り切って生活できるようになって楽しくなってきました」と答えている人が多いです。

キラキラがなくなったとしても、日常生活の中で楽しみを見つけれたら、満足する良いのある留学生活になります。

番外編:YMSの場合

YMSの場合は、職種によって英語の上達レベルが大きく異なります。
2年間海外に滞在されるのであれば、ケンブリッジB2レベルを目指したい所です。
※ケンブリッジB2レベルは、仕事で使う事が出来るとされ、長期留学者が目指したいレベルです。

英語環境の職場

英語力が伸びたと実感される方が多いです。

飲食店や販売職、クリーニング等で働かれている場合は、使う英語がパターン化されてしまい、自主的に英語の勉強をし続ける必要があります。

事務職や営業職、お客様と英語で会話する必要がある場合は、英語力が伸びたと実感さる方が多いです。
日常的に分からない単語や言い回しが多いので、必然的に英語を勉強しないといけない場合もあります。

日本語環境の職場

留学経験がある方は分かると思いますが、日本語環境の場合は英語を使わなくても生活が出来ます。
もちろん、少しは英語を話しますが、ほとんど日本語で生活が出来てしまします。

さらに、シェアハウスが日本人しかいなく、全く話さなかった場合は、語学力の上達は実感しないと思います。
当事者も、滞在中に「英語が話せなくても、なんとなく生活出来る」と言う事に気づきます。

このパターンは、自ら意識を変えないと英語の上達は厳しいと思います。

まとめ

皆さんが「留学先でしたい事はなんですか?」
カフェが巡りが好きな方は、イギリスはカフェ文化なので楽しめます。
パブやお酒が好きな方も、イギリスはパブ文化なので楽しめます。
ヨーロッパ圏で英語が勉強したい方も、オシャレが好きな方も、ミュージカルや舞台が好きな方も、サッカーが好きな方も、自然が好きな方も、仕事に疲れたからのんびりしたい方も、視野を広げたい方も、楽しめると思います。

イギリスはヨーロッパを代表する国の一つなので、流行がイギリスで生まれる事だってもちろんありますし、ロンドンは大都会ですがゆっくりした所に住みたいのなら地方に行けばそれも出来ます。

日本で生活していても、不満があるはずです。留学すると今度は違う不満が出てきます。どこの国に行っても、「思っていたのと違った」は起きてしまいますが、それを楽しめる事が出来たらどこに行っても楽しく生活は出来ます。

その反面「思っていたのと違った」が原因で何もする気が起きなくなってしまう方がいるのも事実です。私を含めて留学エージェントで働いている方は、留学経験をされている方が多いです。オンライン相談や対面相談では留学のデメリットや苦労した事などを聞いてみるのがオススメです。

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この記事を書いた人

イギリスにある現地留学エージェントです。現地法人だから分かる、「イギリス留学に役立つ情報」をお届けするブログです。

現地留学エージェントは意外と少ないので、「リアルなイギリス生活」や「最新のビザの情報」「私たちの日常生活」「お客様の声」などをお届け出来るように運営しています。

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