本日はお問い合わせで多い、「短期留学を行った場合、どの程度英語力が向上するのか」についてです。
英語の向上力については、現在の英語のレベルに影響されるので全員に同じ事を案内することが出来ないのが前提です。分かりやすいように、英検でレベル上げたいやIELTSで0.5上げたいとしても、英検3級なのか英検準1級なのかでは必要な勉強時間数が異なってきます。
初めてIELTSを受ける場合は、解き方のコツを勉強すると6.0位まではスムーズに上がる事もありますが、7.0以上のスコアを目指すとなる場合は話が異なります。その為、一概にこの時間数を勉強したら英語のレベルが上がりますと伝える事が中々難しいです。
現在の英語力が分からない事には案内がしにくいですし、生活環境がバラバラな事を前提として、
①英語で全くコミュニケーションが出来ない→海外旅行でなんとかなる英語力
②海外旅行でなんとかなる英語力→簡単な日常英会話が出来る英語力
③簡単な日常英会話が出来る英語力→日常英会話は50%位出来る英語力
④日常英会話は50%位出来る英語力→日常英会話で困らなくなる英語力
今までの留学生達のお話や語学学校スタッフや日本語話者の英語学習者達のお話を聞いていると、この4段階で1段階レベルアップするには300時間の勉強時間が必要な事が多いです。
イギリスの語学学校の通学期間で考えた時に、授業時間数は週に15時間を選択される方が多いので、300時間÷15時間=20週間、語学学校に通学すると英語力が1レベル上がるを目安にして頂けるとなんとなく分かるかなと思います。
その反面、英語のレベルが上がらなかったとしても、英語の使い方が分かるようになるので語学留学を4週間でもすると、「英語を聞く事に慣れる」や「英語でコミュニケーションを取る能力を身につける」と言う事は出来るようになる方は多いです。短期留学の場合は、英語力の向上よりも海外経験を重視される方が多いのも事実です。
中には、「海外に住んでいるだけで英語力が勝手に上がる」と思われている方も居ますが、基本的に住んでいるだけで英語力が上がる事はないですし、語学学校に通っているだけで英語力が上がる事はないです。本当に1年英語の勉強しただけで、ネイティブの様にペラペラになるのであれば、語学学校は倒産しているよ、ね…と思います。
稀に、英語力の上達が異常に早い方がいますが、本人が努力をしているのは間違えないのですが、語学の習得に長けているのと言う方が居るのも事実です。この場合は、「留学しなくても英語がペラペラになる」や「1年住んだだけで英語がペラペラになる」と言う事があっても不思議ではないですが、本人が努力しているのを大前提としても珍しいケースで、多くの方が根気よく英語の勉強をされています。
なので、留学に行っただけで英語が話せるようになるとは限らないのですが、海外留学やYMSは英語の取得以上に経験や海外生活をしたから得る感覚に価値があるなと感じます。そのため、語学留学の意味は決して英語力の向上だけではないと言う事も留学希望者にお伝え出来たらなと考えています。