こんにちは
本日は、お問い合わせが多い英語の勉強方法についてです。
イギリスの語学留学で聞かれる事は少ないのですが、YMSで渡航される方には、「日本出発前の英語勉強どうしたらいいですか?」のご質問の回答です。
(姉妹会社で取り扱いしているアイルランドやヨーロッパでも同じことが当てはまります。)
イギリス留学情報のコラムでは紹介していないのですが、まずはご自身の英語力がどの程度なのかを確認する必要があります。イギリスの語学学校で採用しているレベル分けについては、姉妹会社のコラム「留学前に必ず知りたい!自分の英語レベルについて 」で紹介しています。こちらのレベル分けを把握されている前提で、初級・中級・上級に分けてご案内します。
このコラムで、英語試験について触れていますが、基本的に弊社ではケンブリッジ検定もしくはIELTSを強く推奨しています。この理由については、また別のコラムで紹介予定です。
英語初級レベル
セファールの英語レベルでA1・A2に当てはまる方です。
このレベルの場合は、英語の基礎が忘れている可能性が非常に高いです。英語の試験勉強をされる方も居ますが、このレベルで英語試験を受けても、スコアは伸びないので英語試験の勉強をするレベルに達していません。初級の場合は基礎を固める事に集中される方が効率的に英語力が伸びます。日本の英語教育の中学レベルを完璧にするだけで、基礎的な文法・単語は覚えられます。背伸びをせずに、基礎から確実に覚えいく事をお勧めします。
中学レベルの英語を全て完璧すれば、単語数は2,000単語には行くはずなので、まずは中学レベルを完璧にするのが理想です。仮に中学レベルの英語力が確実にあると断言できるのなら、高校英語をオススメします。高校英語を本当に完璧にしたのなら、共通テスト(センター試験)の7割はあるはずです。IELTSだと5.0~5.5程度なら取れる可能性があるので、この段階で英語初級レベルは終了し中級レベルに行きます。
私もそうでしたが、英語初級の方は社会人になってから英語の勉強をしていない方が多いはずですし、日常生活で使わないので、留学や英語に興味のない方がわざわざ英語の勉強をする方が珍しいと思います。なので、1日30分でいいので勉強時間を確保したいです。
日本で「英会話教室・オンライン英会話はどうですか」と聞かれますが、始めるにしても中学英語が終わってから行くのをオススメします。多くの方が中学英語を忘れているだけで、テキストを2周すれば思い出す方が多いです。中学英語が怪しい状態で行くのは正直勿体無いな…と思います。
ちなみに、私も中学英語と高校英語はやり直しています。中学英語はテキストを1周して、高校英語は同じテキストを2周しています。日常英会話だけであれば、高校レベルの英語で会話は成り立つと感じる事が多いです。中学英語のテキストは、本当に思い出すだけで使いましたが、「これやった~」と言う感じで懐かしく、内容が凄く簡単なので、時間を確保できるのなら1週間あればテキストは終わります。高校英語は少し応用が入るものの、1カ月あれば2周は出来るので、初めの1カ月は基礎を固めると思ってもらうといいかなと思います。私はこの勉強を当時アイルランドで行っていたので、時間を無駄にしたと心底後悔しているので、出来れば日本で終わらせて渡航したいです。
・1日30分の勉強を毎日行う
・中学レベルの英語は完璧にする
・高校レベルの英語も勉強する
英語中級レベル
セファールの英語レベルでB1・B2に当てはまる方です。
このレベルの方は、英会話教室やオンライン英会話に行く意味があると感じます。金銭的に行くのが難しい場合は、留学前であれば行かなくてもいいと思いますが、継続的な勉強は必要だと感じます。中級レベルは辞書がなくても、ある程度のコミュニケーションは取れるようになっているはずです。文法レベルは中級だけど、スピーキング、リスニングが初級の方が日本人は多いですが、英語を使い慣れていないだけで、1カ月間語学学校に行けば、話す事・聞く事には慣れてきます。慣れるのは、いかに英語を話し、聞くかによるので、場合によっては日本では難しいかもしれないです。
個人的にオススメなのは、grammar in useシリーズの本を1日1ユニット勉強する事です。この教材は、英語で英語の勉強をするので、よりネイティブに近い感覚で学べます。私もこのテキストを使っていましたが、1日1ユニットすれば4か月あれば終わります。
私の勉強法になりますが、とにかく1から順番に1ユニットしていました。忘れても間違えても、次に次に進んでいきます。「これ知っている!」と思っても、とにかく説明文を読み、問題を解いてと言うのを3周しました。このテキストの良い所は、よく使うのに日本語の教材に掲載されていない表現がある所でした。また、全て英語で記載されているので、慣れてくると「英語脳」になっていくのが分かるので、それも個人的には良かったです。皆さんと私が違う所は、この時はアイルランドに居たので、環境が英語環境だったことです。新しく覚えたことは出来る限り使うようにしていました。それ以外は、皆さんが想像する3倍は勉強はしたと思いますが、特別英語が得意なわけでもなくなんなら英語は嫌いだったので、他の条件はほぼ同じだと思います。
grammar in useでなくても、他の教材でもなんでもいいのですが、とにかく英語の教材を使う事をオススメします。日本語にはないリアルな表現や使い回しを勉強して、引き出しを増やしていくイメージです。
これと同時に行っていたのが、姉妹会社のコラムで掲載しているディズニー映画で英語学習です。
・英語で書かれている教材を利用して勉強する
・オンライン英会話や英会話教室に通い、英語を聞いて話す
・ディズニー映画でリスニングを強化する
英語上級レベル
セファールの英語レベルでC1・C2に当てはまる方です。
多くの方が英語中級レベルで英語の勉強を終了している気がします。中級レベルでも、ビジネスでは利用出来て、日常生活でも困る事はないからです。
英語上級レベルは、何か目的がないと勉強し続ける方は少ないと思います。それでも勉強を続けたいと言う方にオススメなのが、IELTSかケンブリッジ検定の試験勉強です。どちらがいいですか?とよく聞かれますが、目的により異なります。ケンブリッジはヨーロッパで得意とされているので、日本に帰国してから勉強をし続けると考えた時には、IELTSの方が情報が多いと思いますしIELTS対策は一般的ですが、ケンブリッジ対策は日本で需要が少ないので難しい気がします。イギリスでケンブリッジ検定を行っている学校に行くのならば、話が異なりますので、環境により案内は変わると言った方が正しいです。
しかし、現在個人的にIELTSの勉強をしています。始めた理由は、プライベートでIELTSのスコアが必要で受けた時にスコアのばらつきがあったからです。「こんなに違うの?」とビックリする位、得意・不得意が出ました。このスコアがきっかけでIELTSの勉強をしようと思い、IELTSを研究したのですが、IELTSは正確性の問題と傾向と対策が非常に重要です。「言っている事は分かるけど、グラマー的にはよろしくないかもね?厳密には」や「その単語でもいいけど、こっちの方が適切だよね。本当は。でもそっちでも大丈夫!」のような事も全て採点されていきます。上級レベルになると、中級レベルの不正確さがなくなり、語彙の幅や発音、文の組み立て方や論理的な回答等、もっと正確さを求めれられると言うイメージです。正直私は挫折気味なので、何をしてたらいいのか今の所回答が出ていません。私のIETLSのスコアが8.5や9.0あれば何か助言を出来るのですが、そのスコアには届いてないので模索中です(笑)来年から本格的に勉強を始めるので、目標は2026年中にスコア達成です。かなり厳しいと思っているので、中々コラムのアップがないかもしれません 笑 いいわけになりますが、ネイティブでも対策せずに受験した場合は、9.0は取れないと言われているので、かなり難易度が高いです。
話はそれましたが、英語上級者の中でもC2レベルやネイティブと同等を目指す場合は試験対策が一番早いと個人的には思っています。日常英会話では、2,000~3,000と言われている語彙数がネイティブと同等の流暢さや正確性を求める場合は、新聞に書いている事が完璧に分かり、ある程度の専門性のある会話も理解する事になります。一般的な成人しているネイティブの語彙力は20,000~35,000必要と言われています。「幅が広すぎる!」と突っ込みたくなりますが、ネイティブレベルの英語力を身につけるのなら、これくらい必要になるそうなので、「一般的な英会話で可能ですか?」と聞かれると、少し難しいと感じます。
・IELTSやケンブリッジ検定の試験対策を行う
・圧倒的な語彙力を身につける
さいごに
色々書きましたが、英語をコミュニケーションツールとして勉強したいのならセファールのレベルでB2あれば十分です。ケンブリッジで言えばB2レベル、IELTSで言えば6.5あれば日常生活で困る事はほとんどないでしょうし、ビジネスでも使えるので海外で生活していく上で困る事はほぼありません。正直、B2レベルあれば英語の勉強は終わってもいいと思います。
ケンブリッジC1レベルやIETLS7.0以上を目指している方と言うのは、大学院進学や私みたいな物好きだと思います(笑)中には、大学院以外にでも「それ位話せた方がご自身に都合がいい何か」があれば勉強されている方も居ると思います。
最後に英語勉強の方法をまとめると下記のようになります。
①中学英語&高校英語を完璧にする
②英語で書かれている教科書で勉強&ディズニー映画でリスニング強化し、英語を使う場所に行く
③IELTSまたはケンブリッジ検定の試験対策を行う(ネイティブレベルを目指す方)