本日は「渡航先を決める前段階」の、留学「する」か「しない」についてです。
この類のご相談は、「イギリス留学」の相談というよりは、「留学するべきかどうか」を相談すると言った方がしっくります。
私が日本を離れる前に「悩んでいた事」と皆さんの「現在の悩み」は大きな大差はないと思います。今回は、下記5項目をご紹介です。
人間関係について
こちらは、友人関係、恋人関係などが主にありますが、友人関係はそんなに影響されないと思うので、恋人関係で悩まれている方が多いです。
私の場合は、「海外に行くこと自体を反対されている状況で、応援の一言もなくて、話も聞いてくれないような状態だったので、私、もう無理~(笑)」ってなりました。もちろん「お互い様」だと思いますが、当時の彼の対応に驚くほど自分でも恋愛感情が消え、悩みになりませんでした。
相談者の話を聞いていると、1年位であれば話し合いの結果渡航すると言う感じが多い傾向にあります。その後、遠距離恋愛を乗り越えて帰国後に結婚する方も居れば、現地で好きな方が出来る方も居ますし、渡航後にお別れする方も居ます。
結局の所、当事者の関係性になるので、一概にこうですとは言えませんが、渡航自体を全面的に反対される方は少ない気がします。
お金について
個人的には、時間は作る事は出来ても買う事が出来ない一方、「お金はまた稼げばいい」という考えでした。私は元々生活コストは安いので、「月15万あればなんとかするでしょう」と思っていたので、そこまで深くは考えていませんでした。ただ、渡航すると考え出してから渡航するまでに2年間あったので、この期間に貯金をしていたので、金銭的には余裕が合った方かなと思います。YMSの場合は、最低でも100万円がないと渡航は厳しいと思っていた方がいいです。
家族について
祖父母は気にしていましたが、元々一緒に住んでいなかったのと、当初は1年間で帰国するつもりでいたので、「1年会えないのなら先に会えばいいか」と思っていました。まさか長期滞在になる事は、渡航前は思っていなかったし、現地で働くのは夢物語でした。今現状の話をすると、半年に1回は帰国するので、顔を出すようにはしています。
祖父母になると、健康面の事を気にされる方も居ます。私もコロナ渦では悲しい経験があったので、これは海外にすむならある程度は覚悟が必要かなと思いました。何かあってもすぐに駆けつける事は出来ないので、会える時に会うと言う選択にしています。
仕事について
この項目が私は一番悩みました!私が日本で働いてた会社は本当に優良企業でした。自分で言うのは何ですが、かなり可愛がられていましたし、育ててもらっていました。この会社で働いて無ければ、私の社会的な常識は成り立っていなかったなと思う位、感謝の気持ちでいっぱいです。
自慢できることだらけで、お給料も良かったし、有給も100%消化できるし、新しいことを学びたいときは、会社が福利厚生で勉強させてくれたし、残業代も100%支給と言う夢のような会社でした。ただ、驚く程忙しいのです。仕事柄、中小企業だったので、「経理・総務・営業・営業事務・人事・顧客対応」全てを行っていたので、業務量は社畜です(笑)ただ、人間関係は良好なので、ストレスはあまりなかったです。
私は仕事が好きなので、社畜になりやすいのでしょうが、「このままでいいのかな?」と言う事に疑問がありました。もしまだ日本に居たら、同じ会社で働いていると思います。一定の所まで行ったらそれ以上成長するのかな?と言う疑問もありました。「ぬるま湯につかっている」気分で、新しい事に挑戦したいなって思っていました。特に何かあったわけではないのですが、疑問に思う日々が増えて行った中で、「ワーキングホリデー」が気になりだしました。
今になって思うのが、「キャリアを積んだ自信がある」と断言出来るのなら、1年、2年海外に行って評価が下がる事は少ないです。ましてや、イギリスで確実に英語力を上げたり、イギリスでオフィスワークをしていたのなら、それはプラスの評価につながります。
それでも、残念ながら留学・YMS・ワーホリを消極的に考えている方が居るのも事実です。私も、辞めると会社に話をした時は、結構色々言われました。「絶対に失敗する」とも言われています。「日本に戻ってきたらまた雇ってあげるから安心していいよ」とも言われました。正直、ここまで言われると「ただでは帰れない」と言う思いは人より強かったですし、そこそこ色々な事も頑張りました。
今でも日本に帰ると、一緒に食事をしますが最近になって「本当に頑張っているよね。ヨーロッパ展開しようかな」と言い出しています(笑)「その時は私が提携しますよ」と宣伝もしておきました。今でも関係は良好ですが、当時は仕事を続けるか、辞めるのかに2年かけて悩んでいました。
帰国後について
これも凄い不安で「帰国したらニートになる」と真剣に思っていました。なので、日本を発つときに仲の良い取引先に媚を売りまくっていました。働いていた会社にも媚を売っていたので、「いつでも帰ってきていいよ」とか「日本に戻ってきたら連絡して。採用するよ」って言ってくれる会社が数社あったのが、凄く心強かったです。厳密には、「どうせ失敗するから、そしたら雇ってあげるよ」って言われていましたが(笑)
当時は、ずっとアイルランドやイギリスに居続けるとは思っていたなかったですし、日本出発の時の私を考えると、今の私は「想定外」です。まさか、イギリスやアイルランドで留学エージェントするなんて思っていなかったし、こんなに長くヨーロッパに居続けるなんてビックリです。誰がビックリしているかって、私が一番ビックリしています。
今となっては、日本に帰りたいと思っても帰れないと思います。もはや日本では社会不適合者になっている気がして仕方がないです。でも、海外在住されている方で、私と同じ感覚の方は居ると思います。私は元々海外の方が合っていたと実感するので、この感覚を日本に戻すのは相当ストレスです。
留学を決断した最大の決め手について
私は、初めはアイルランドのワーホリがきっかけでヨーロッパに移住した事になると思います。私が決断した最大の決め手は、タイミングが重なったからです。
当時、英語力が本当に自信がなかった私は、まず一番初めにしたことが、「英会話教室」に行く事でも「オンライン英会話」に登録する事でもなく、「通信制の短期大学で英文科を卒業する」事でした。2年間仕事しながら、勉強が続けられるのなら、それは確実にしたい事だと思うので、ビビりにビビりまくっていた私は何を思ったのか短大に行きました。当時は卒業出来ると思っていなかったので、親にも彼にも友達にも誰にも言わずこっそりと通っていました。これが意外な事に卒業出来たのです。
短大を卒業出来たので、当時付き合っていた彼氏に「海外に留学しようと思う」って相談したら、猛反対されて彼とお別れしたタイミングでもありました。さらに、知り合いから「仕事のオファーを貰ったので、海外で働くチャンス」が合ったタイミングでもありました。これが全部10月に起きた事です。
短大に通っている間にせっせと貯金をしていたので、お金の心配もなくなりました。その後、友達に話をしているうちに、自分でもワーホリに行く方向で調整をしだして、年明け直ぐに職場に報告したという流れでした。
さいごに
上記が私が決断するまでの流れです。私の場合は、本当にタイミングと勢いで決めています。後は職場の方に戻ってきていいよと言われた事も大きかったです。
最終的に決断する・しないを決めるのはご自身ですし、留学するのも私ではなくて皆さんです。留学の決断は人生一大事イベントで、結婚する・家を買うと同じ位、人生を左右する事です。
絶対に悩みますし、「どうしよう~」となり続けるのも凄く理解出来ます。多くの留学経験者が言うのが、「迷ったら留学に行くべき」と口を揃えて言いますし、「もっと早く行けばよかった」と言います。この感覚も実際に留学してみなち分からないので、どれだけ私が説明しても全部は理解出来ないと思います。
留学後は私みたいに、現地で働く人も居るし、国際結婚したり、遠距離恋愛の彼と帰国後に結婚されたりする方も居ます。他のワーホリに行く方もいれば、大学や大学院を視野に入れる方も居ます。その反面、やっぱり日本の方が好きとなり、日本に戻る方も居ます。海外に居続けたいけど、ビザの都合で帰国を選択するしかない方が居るのも事実です。
語学留学やYMSは、英語の習得以上に得るものが多いので、帰国前にどれだけ考えても、「留学前の自分」と「留学後の自分」は違うので、帰国後の事を考えすぎても仕方ないなと思います。
そうは言っても、気になるものは気になると思うので、確実にしておいた方が良い事は英語力をつけて帰国する事かなと思います。
以上が、留学するか、しないか私の体験談でした。